今年の記録的な暑さにテレビも新聞も連日「熱中症」に注意を促す報道をしています。横浜では6月9日が今年最初の真夏日となり、昨年の7月2日より3週間程早い記録となりました。暑さを示す表現も「猛暑」、「酷暑」、さらには「危険な暑さ」までと徐々に危機感が増しています。気象報道のテレビやインターネットなどの画面に表示される日本列島が真っ赤を通り越して紫色の部分がある程、尋常でない暑さの中で、熱中症対策が不可欠となっています。
こうした危険を少しでも避けるために、熱中症についての知識や熱中症になってしまった際の応急方法など、関係省庁の発信する最新の情報をはじめとした関連資料をご案内します。
インターネットのとびら
熱中症予防情報サイト(環境省)
http://www.wbgt.env.go.jp/
「暑さ指数(WBGT)の実況と予測」、「熱中症関連情報」、「暑さ対策」、「参考資料」の項目にわかれています。「熱中症関連情報」の中には「熱中症の基礎知識」、「熱中症の対処方法(応急処置)」「熱中症環境保健マニュアル(普及啓発資料)」があります。「熱中症環境保健マニュアル」はPDFファイルとなっており、必要なページが探しやすいほか、「応急処置」に関するページを抽出して、「熱中症の対処方法(応急処置)」として掲載しています。また、熱中症についてより詳しく学びたい人向けには、「環境省動画チャンネル(YouTube)」にリンクした動画を見ることもできます。
関連リンクは「総務省消防庁熱中症情報ページ」、「熱中症予防 声かけプロジェクト(環境省)」、「COOL CHOICE」などに貼られています。
熱中症情報(総務省消防庁)
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
「救急搬送状況」と「予防啓発」がまとめられいます。「予防啓発」には「予防啓発ビデオ」があり、熱中症予防のポイントなどを説明した2種類(5分と15秒)の動画を視聴とダウンロードすることができます。
「熱中症対策リーフレット(PDF4ページ)」もダウンロードでき、熱中症の分類と対処方法、救急車を呼ぶタイミング、熱中症予防のポイントなどがまとめられています。
「関係省庁リンク」は、「環境省熱中症予防情報サイト」、「熱中症に注意(気象庁)」、「熱中症予防のために(厚生労働省)」などに貼られています。
熱中症から身を守るために(国土交通省気象庁)
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kurashi/netsu.html
「気温の予測情報」、「天気予報」、「気温の観測情報」、「関連情報」が掲載されています。
気象庁では、高温注意情報などさまざまな情報を発表していますが、一定の温度を超える高温が予想される場合、「異常天候早期警戒情報」の中で熱中症への注意を呼びかけています。また「異常天候早期警戒情報における熱中症注意の呼びかけについて 」という解説文も掲載されています。
「関連情報」内の「熱中症の予防について」として消防庁、厚生労働省、環境省の熱中症関係ページへのリンクが貼られています。
熱中症関連情報(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/
「厚生労働省の取組」、「施策紹介」、「報道発表資料・関連通知等」の項目が掲載されています。
また、「熱中症予防のために」、「熱中症を防ごう!」など、熱中症の症状、予防法、対処法等について、わかりやすくまとめたリーフレットを作成しています。チラシはPDFファイルで、印刷も可能です。
「施策紹介」の中で、環境省、気象庁、消防庁の熱中症関係ページへのリンクが貼られています。また、「報道発表資料・関連通知等」の中の「施策に関連のサイト」では、古くは2011年5月掲載の事務連絡から現在までの熱中症予防に対する取り組みの様子が伺えます。
図書のとびら
『熱中症 ~日本を襲う熱波の恐怖~』
日本救急医学会 編 へるす出版 2011 請求記号:493.19/8 (22522015)県立公開
2010年夏、例年にない猛暑で多くの熱中症の犠牲者が出ました。本書では、各方面の専門家を、迎えて、それまでの熱中症の常識、2010年の熱中症の実態、その分析に基づく今後の予想や熱中症の効果的な予防と発症時の対処法などを解説しています。 第I部「熱中症の常識」、第II部「日本における熱中症の現状」、第III部「熱中症対策」の3部で構成されています。
各章末に文献リストがあります。
『消防白書 平成27年度版』
消防庁 編 消防庁 2015 請求記号:317.7 /30/2015(22854806)県立白書コーナー
消防庁が毎年発行する、消防防災政策や各種災害への認識を深める刊行物です。大きな災害などを取り上げた特集と該当年の「災害の現況と課題」、「消防防災の組織と活動」などの報告書、巻末附属資料などで構成されています。
平成27年度版は特集と報告書の間に「トピックス」が1~4まであり、「トピックス3 熱中症への対応」が6頁に渡り掲載されています。熱中症の症状や応急処置、熱中症による救急搬送の実態、都道府県別熱中症による救急搬送状況などが簡潔にまとめられています。
雑誌のとびら
「室内でも危険?熱中症対策」<身近な家庭の安全・災害対策>和田隆昌:災害危機管理アドバイザー(文)
『潮』 潮出版社 通巻714号 平成30年8月号 p218~221 請求記号:Z051/86
熱中症による死者数の増減を解説し、室内でも発症する熱中症の怖さについて警鐘を鳴らしています。高齢者や幼児は体温調節機能が不十分なことから熱中症を発症しやすいなど、家庭での注意を促しています。応急の対策なども伝えています。また「熱中症の予防と対策」として5項目を表にまとめで判りやすく伝えています。
「特集:夏場の熱中症対策」
『ビルメンテナンス〔月刊〕』 全国ビルメンテナンス協会 Vol.52 No.7 通巻575号 2017年7月号 p14~39 請求記号:Z528/35
労働安全・経営リスク回避の一助として組まれた特集で、熱中症対策だけでなく、労災保険や心の労災まで取り上げています。酷暑の中作業する作業員の安全と健康を守るための注意喚起とともに、熱中症の知識や予防対策、現場での対処法について紹介されています。
「熱中症について」の記事ではビルメンテナンス業の熱中症事例のほか、熱中症になる要因、熱中症の予防についてなど現場に則して解説しています。
「特集:夏バテ・熱中症対策」
『Agri横浜 JA横浜 情報誌』 横浜農業協同組合 Vol.172 2017JULY p6~8 請求記号:ZC/206
夏バテや熱中症の原因や症状、予防などについて紹介し、正しい知識を身に付けて夏を乗り切りましょうと呼びかける記事です。夏バテや熱中症のメカニズムを判りやすく解説し、原因や予防についてイラストやグラフなどを使って説明しています。夏バテにおすすめのレシピや経口補水液の作り方など、身近な情報が掲載されています。
「特集:地球温暖化と熱中症の予防」
『労働の科学』 大原記念労働科学研究所 Vol.72 No.4 2017.4. p1,4~43 請求記号:Z366.9/3
主に職場における熱中症のリスクと予防対策について特集しています。「気候変動の健康影響と適応策」、「職場における熱中症の発生機序とリスクアセスメント」など7つの記事で構成されています。執筆陣も筑波大学体育系教授や労働衛生コンサルタント、企業の健康推進センター保健師など多彩です。
新聞のとびら
「日傘無料で貸します 川崎、横浜、相模原 熱中症対策」
読売新聞 2018年6月28日横浜版 p30
「本格的な夏の訪れを前に、県は7~9月、県内3政令市で日傘の無料貸出しイベントを初めて行う。熱中症対策として、首都圏の9都県市で同時に実施する予定だ。
県環境計画課によると、日傘には直射日光を遮り、体感温度を3~7度下げる効果がある。(後略)」