川崎図書館では、令和2年11月21日(土曜日)にワークショップ「科学の本を選んでみよう」~科学道100冊から広がる科学の本の選び方・楽しみ方~を開催しました。 「科学道100冊」は、書籍を通じて科学者の生き方・考え方や科学の面白さ・素晴らしさを届ける事業です。理化学研究所(理研)と、編集工学研究所が、選りすぐりの科学の本を毎年100冊紹介しています。当館では特設コーナーを設け、2020年に紹介された100冊の中から所蔵している本の展示・貸出しを行いました。(令和2年12月現在展示は終了しました)
ワークショップの開催は、当館では初めての試みでしたが、「科学道100冊」の委員会に、講演会でお話をしていただけないかお願いしたところ、企画、制作をしている編集工学研究所にご協力いただき、「科学道100冊」ワークショップ講師の得原藍氏をお招きし、開催する運びとなりました。
そして開催にあたり、今回は新型コロナウイルス感染防止対策が必要でした。会場内の机や椅子、物品などはあらかじめアルコールで消毒し、会場内にもアルコールを設置。座席は、参加者同士の距離が密にならないように配置し、相対せずに席と席の距離を1.5m程度離すように工夫しました。
また、ワークショップでは物や本を共有することがあるため、講師の先生を含め、参加者には常にマスクを着けていただき、本を手にするときには、ビニール手袋を装着していただきました。
開催日当日には、会場に「科学道100冊」の3年分のリストから県立の図書館(2館)で所蔵している本を展示しました。 ワークショップは、会場内に展示した本の中から1冊を選ぶことから始まりました。1冊選んだら、手に取った本のどの部分に自分が興味を持ったのか、考えを整理する作業を行いました。
次に、1冊目の本を参考にして、会場内や当館内の書架からさらに本を2冊選びました。
続いて、先生が、選んだ本の関連性を理論的にまとめる説明を行い、その説明を基に、各自で選んだ本の関連性を捉える考察を行いました。その後、参加者が3冊を1セットとし、テーマを紙にまとめました。 先生のお話に引き込まれながら、参加者の方々が熱心に、楽しそうに作業を行っている様子がとても印象的でした。
最後に、選んだ本について各自で発表を行いました。本来であれば、グループ内で話し合いを行いたかったのですが、感染防止対策として、今回は机に置いたものを、皆で時計回りにまわりながら、各自で見るということにしました。
皆さんの集めた本を拝見すると、自分では思いつかないようなつながりをもったセット(3冊)が置いてあり、それぞれ興味深く、新しい視点で本を選ぶ楽しさを実感することができました。 ワークショップを通じて、読書の楽しさを再認識した1日となりました。
○「文字・活字文化の日記念「科学道100冊」展示」
開催概要はこちら
○「科学道100冊 2020」(外部リンク)
(県立川崎図書館:「ワークショップ」担当)
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