10月20日、大人の自由研究応援講座第3弾「かながわ資料を探す」を開催しました。 大人の自由研究応援につきましては、当館でガイドブックも作成しております。 『大人の自由研究応援ガイド』(p5「神奈川資料を探す」)(OPAC検索)
さて、講座では、はじめに神奈川県が最初から今の形ではなかったことを説明し、神奈川県の変遷をたどりました。神奈川資料には静岡県の伊豆地方や山梨県、東京都、千葉県の一部の資料も含まれますが、それにはこのような歴史的な背景があります。
次に、県史・市町村史の資料、地理、人物、統計などテーマごとの参照すべき資料を、現物を手に取ってご紹介しながら説明しました。 当館のOPAC(ホームページにある所蔵検索)、検索に使えるサイト、当館のデジタルアーカイブの紹介も行いました。デジタルアーカイブの中でも「神奈川と明治 ~躍動する神奈川・明治新時代」は8月に公開したばかりのできたてほやほやのアーカイブです。
講座の後半は、かながわ資料/新聞・雑誌室が実際に行った調査事例をもとに、調査の考え方や手順を紹介しました。
神奈川資料は、一般の調査とは異なり、辞書事典など参考図書の定番がほとんどありません。今までの調査記録やデータの蓄積はありますが、手探りで神奈川資料の中から使えそうな資料を探していくので、探している事項がその資料に掲載されているのか、いないのか、毎回ドキドキします。
今回ご紹介した事例「明治時代の居留地で行われた競馬の広告」「旧久良岐郡の日下村の読み方」「県内でタニシを食していた記録」は、国立国会図書館レファレンス協同データベースでも公開されていますので、よろしければこちらもご覧ください。
この講座に参加された方の年代はさまざまで、県内でも遠方の方が多く、また郷土資料に関心のある方が多かったです。
大人の自由研究応援講座はまだまだ開催されます。12月はデータベース「ヨミダス歴史館」の講座もあります。ご興味のある方は参加をお待ちしています。
◯リンク先
・神奈川県立の図書館OPAC(蔵書検索・横断検索)
・神奈川デジタルアーカイブ「神奈川と明治 ~躍動する神奈川・明治新時代」
(地域情報課:講座担当)
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