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講演の様子の写真 10月27日は、「文字・活字文化の日」。2005年より「文字・活字文化振興法」によって、「国民の間に広く文字・活字文化についての関心と理解を深めるようにするため」制定された記念日です。神奈川県立図書館でも、毎年10月27日前後には、「文字・活字文化の日」にちなんだ講演会を開催しています。

今年の「文字・活字文化の日」はなんと土曜日!ピッタリ27日に講座を開催することができました。お呼びしたのは、首都大学東京の東秀紀先生です。
東秀紀先生は、1951年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科をご卒業後、ロンドン大学大学院都市計画コース博士前期課程を修了されました。NKK都市開発研究所長、清泉女学院大学教授、首都大学東京都市環境学部教授を経て、現在同大学で特任教授をされています。2018年には『アガサ・クリスティーと大英帝国』で日本推理作家協会賞:評論・研究部門候補にもノミネートされました。

講演の様子の写真 この度は、「図書館は人生のアカデミア」と題してご講義をいただきました。東先生は以前より神奈川県立図書館をご利用いただいていて、なんとご著書の『アガサ・クリスティーと大英帝国』の参考資料には県立図書館の資料をたくさんご活用いただいていたとのこと!県立図書館の建築的な側面や、図書館で学ぶということ、日ごろの執筆にどのように図書館を役立てているか、本を書くコツなど、盛りだくさんの内容でお話いただきました。
お話を伺いながら、図書館の古い図書には、新しい本が生まれるアイデアがたくさん眠っていて、個々人の経験と合わさると新しい物語が生まれることもあるのだとあらためて感じました。受講者の方のアンケートの回答の中の、「人生100年時代、本を一冊作る目標はよい生きがいになると思う」との記述が印象的でした。
みなさんも「本を書く」という視点で、図書館の本を手に取ってみませんか?

(県立図書館:文字活講座担当)