10月20日土曜日、県立川崎図書館で、大人の理科教室「光を分解してみよう」を開催しました。これまで、小学生を対象にした実験教室は行ってきましたが、"大人向け"というのは初めての試みとなります。
当日、講師を務めて下さったのは、技術に関連した仕事に従事してきた元エンジニアで構成されるNPOブルーアースのみなさまです。講師としてお話しいただいた国友成さんの他、2名の助手の先生をお招きし教室を開催しました。
今回の教室は、参加者の皆さんにそれぞれ手作りの分光器を作成してもらい、光の性質や特徴についてあらためて学んでみようという内容です。前半に光のしくみや色の見え方、虹についてなどの解説をいただいた後、いよいよ分光器の作成に入ります。
今回作成する分光器は、紙で作った箱の中にCD-ROMを入れ、箱に空けたスリットから光を取り入れて観察するというシンプルな仕組みのものです。型紙を印刷した紙をハサミやカッターで切り取り、山折り、谷折り、最後はホチキスで組み立てて完成です。ハサミやカッターを使うような工作をすること自体が久しぶりという方も多く、みなさん熱心に作業に取り組んでいらっしゃいました。分光器を作り終えた方から、窓から差し込む自然光や図書館の照明のLED、蛍光灯など違った種類の光を、分光器を通してみてみます。一見するとどれも同じ光なのですが、分光してみるとそれぞれ特徴があるようで...。
手づくりの分光器を片手に窓から自然光を見てみたり、図書館内の照明を見てみたりと、座って講義を聞くことが多い図書館の講座ではめずらしい、動きの多い大変賑やかな講座となりました。講座終了後のアンケートでは、学生時代に戻ったようで懐かしかったなどという声もあり、参加者のみなさんに楽しんでいただけたようです。
終始和やかな雰囲気で、みなさまから「また参加してみたい」といった感想も多数いただくことができ、運営側も楽しい講座でした。ご参加いただき、ありがとうございました。みなさんの科学や技術への興味を高めるきっかけになっていれば嬉しいです。今回お持ち帰りになった分光器を使ってぜひ他の光源も試して、楽しんでいただければと思います。
12月にはブルーアースの方を講師に、今度は子ども向けに「エンジニアに学ぶものづくり仕事講座」を企画しています。
将来ものづくりに携わってみたい、ものづくりに興味がある、どんな仕事があるか知りたい、そんなみなさんの参加をお待ちしております。
◯「エンジニアに学ぶものづくり仕事講座」
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(企画情報課 講座担当)
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