公開

端末の前で講座を行う様子 5月30日(水曜日)、図書館大公開「本が棚に並ぶまで」を開催しました。 この講座は、タイトルどおり、本が棚に並ぶまでの図書館で行うさまざまな仕事をご紹介するものです。

前半は本館1階多目的ルームで、パワーポイントを使用して、当館の選書についてご説明しました。図書館の資料にはどのようなものがあるのか、その中で図書資料にはどのようなものがあるのかをお示しして、その中でも中心となる日本語で書かれた一般書について、留意点や選定基準をこまかくお伝えしました。あわせて県立川崎図書館や他の県機関、市町村の図書館との役割分担等もご紹介しました。

その後、選書ツールとして使用している「新刊情報」に掲載されている順に、1冊ずつ、選定準備のために担当が通常行っているとおりに予備調査を実演しました。その本は調査を行う必要があるかどうかとその理由、調査を行う必要がある場合には、著者の経歴、当館の所蔵状況、目次、内容、類似資料の有無等の調査すべき項目を、書店ホームページや当館OPAC(蔵書検索)、図書館業務システム、出版者ホームページなどの画面をお示ししながらご説明しました。

後半は新館2階の事務室に移動して、グループに分かれて、図書の書誌データ等の入力や装備の作業を、実際に行っている流れに沿って見学していただきました。実演では、皆様とても熱心に見学され、作業を行っている職員にさまざまな質問をされていました。
最後の質疑応答では、多岐にわたる多くのご質問をいただきました。

ご回答いただいたアンケートには、「図書館の本が棚に並ぶまでには、たくさんのスタッフの手を経ていることがわかった」「心して本を借りたいと思った」など、うれしいご感想がありました。
また、当館の資料が原則として永年保存であることをお話して、年度後半に予定しています資料保存関係の講座のご案内もしましたところ、こちらについても「受講したい」とのお声をいただきました。時期が来ましたら、お申込みをお待ちしています!

(県立図書館 図書課:講座担当)