四、万葉から近代へ―川崎・横浜
一八五四年にペリー艦隊が来航した地である横浜は、それ以降異国情緒溢れる港町として発展していきました。ハイカラな街というイメージは、ここで詠まれる歌にも、影響を与えているようです。
保土ヶ谷の高処に見ゆる家群は
イタリアの国ゆけるに似たり
(「寒雲」齋藤茂吉)
横濱に錨おろせるペルリにかはりてよめる
武蔵の海さしいづる月は天飛ぶや
かりほるにやに残る影かも
(佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』より
佐久間象山)
金沢八景、金沢文庫から港町の光景まで、多くの人びとに愛される景色がそこにあります。
金川にちりしく秋のいろはかな
(「東海道名所記」浅井了以)
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