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当日の様子 2月11日(祝日)、県立図書館では「没年調査ソン in 神奈川」(主催 : 没年調査ソン in 神奈川実行委員会、共催 : 神奈川県立図書館)を開催しました。
「没年調査ソン」とは、"(著作者の)没年調査"と"マラソン"を掛け合わせた造語です。参加者が短期間に集中してイベントに取り組むことから名付けられました。これまで京都・福井で開催されており、東日本では今回が初開催となりました。


本イベントでは、国立国会図書館が「著作者情報公開調査」で公開している没年不明の著作者一覧を含むリストの中から、神奈川県にゆかりのある人物を調査しました。著作者の没年がわかると、著作権の保護期間(没後70年)が満了しているかどうかを確認することができ、デジタル化された資料のインターネット公開に役立ちます。

調査結果をホワイトボードに書く様子調査には、人物事典や郷土の歴史を扱った図書・雑誌のほか、新聞記事の検索・閲覧用データベースを活用しました。調査は2時間ありましたが、得たい情報が見つかるといいなとドキドキ・ワクワクしながら資料にあたっているとあっという間に感じました。調査結果をホワイトボードに書き共有すると、「ナイスソン!」という掛け声が上がり、黙々と調査に没頭しつつも楽しい雰囲気でした。
調査の結果、17件の情報が見つかりました。没年が判明した人物は国立国会図書館に報告されます。確認作業の後、著作権が消滅していた人物の著書は「国立国会図書館デジタルコレクション」でオープンデータとして一般公開され、データのダウンロードをはじめとする自由な利用が可能になります。

今回のイベントを通して、図書館で探すことができる情報の多さや奥深さ、そして、想像を広げて調査することの楽しさをあらためて感じることができました。また、それぞれの方の没年を追いかけその人の人生を調べる中で、なんとも感慨深い気持ちになりました。「ナイスソン!」

(県立図書館:ランナーズハイ)