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私のオススメ本
『お母さんの笑顔が子どもを伸ばす』 高濱正伸 著 金の星社 2015年 資料番号:22846562 請求記号:379.9 413 OPAC
子育て中のお母さんへ向けた、38のメッセージからなるこの本。各メッセージごとに詳しく解説されていて、わかりやすく、こんなときどうする?とQ&Aもあります。動物たち親子の愛らしい写真にもほっこりさせられます。
『他人と比べるのではなく、「過去」と比べる』
我が子の身体の成長や学校の成績等々、どうしても他の人と比べてしまうものではないでしょうか。そして、何かと子どもに多くのことを求め、望んでしまったりしてしまいます。わかってはいるのですが、あれこれと口を出したくなるものです。
本書では、他人と比べるのではなく、その子の過去と比べる、昨日より成長したことが必ずみつかるはず、そして、子どもが成長するにつれいろいろ欲がでてくるのは、子どもを想う親心からだけれども、子どもに求めるものただ一つは、初心に帰って、「生きているだけでいい」ではないですか、と著者は言っています。
『手を握る力が弱くなったら、すっぱり離そう』
子どもがまだ幼かったころ、手をつないで歩き、手をつないで眠りについたのを思い出しました。手をすっぱり離す・・、胸がギュッとなるような寂しさをとても感じました。いつまでも離さずに握りしめ続けていてはいけないのですね・・。
常に子どものことを考え、思い悩みながらの子育てで、いつもいつも笑顔のお母さんでいるのは大変だと思います。私は本書を、自身の今までの子育てを振り返りながら、反省し納得し、安心しながら読みました。子育て真っ只中の時にこの本に出会っていたら、もう少しゆったりした気持ちで子どもと向き合い、もっと笑顔でいられたかもしれません。
(県立図書館:すずらんと向日葵)