10月27日(日曜日)、レコード鑑賞&オーディオ解説「寺垣スピーカー・タンノイ聴き比べ講座」を開催しました。寺垣武氏(1924-2017)が開発した「究極のアナログプレーヤー」と「物質波(波動)スピーカー」。タンノイスピーカーとの聴き比べも交えながらのレコード鑑賞とオーディオ解説講座です。オーディオ解説は、旧寺垣研究所のサポートメンバーであった宇根内司氏が行ってくださいました。
今回は第2弾声楽篇として「世界の歌姫マリア・カラスとバリトンの名声ヘルマン・プライ」とサブタイトルをつけ、声の特集を組みました。(第1弾は平成31年1月25日に「寺垣プレーヤー&スピーカーお披露目会」として開催しました。)
鑑賞会では、最初に寺垣スピーカーの原理説明のあと、寺垣スピーカーとタンノイの構造差による音の違いを、実際に聴いていただきました。そのあと第1部は<クラシック篇>。ビゼーの「カルメン」から、マリア・カラスの歌声を。モーツアルトの「魔笛」から「恋人か女房であればいいが」をヘルマン・プライの歌声で。テレサ・ベルガンサやウィーン少年合唱団の歌声を各スピーカーで聴き比べていただきました。
第2部は、<日本の歌>篇。山口百恵「横須賀ストーリー」、フランク永井「有楽町で会いましょう」、美空ひばり「蘇州夜曲」など全8曲を解説を交えて聴いていただきました。
また会場では、寺垣武氏の著書やプレーヤー・スピーカー作品群の写真、インタビュー掲載記事、特許出願の記録など、ご家族から提供していただいた資料を実際に手に取って見ていただきました。休憩時間にはオーディオ機器に興味のある方が熱心に質問をされていました。
今回は、寺垣スピーカーの状態が万全ではなく、参加された皆さまには、冒頭でその旨お詫びをしての開催となりました。次回は、最良の音で聴いていただけるよう十分に注意して機器の調整を進めて参ります。 また、どういういう構成で皆さまに寺垣スピーカーとタンノイの音を聞いていただくか、ただ今、企画中です。どうぞ楽しみにお待ちいただければと思います。
(情報整備課:講座担当)
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