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16ミリフィルム映写機を見る子ども達の様子 平成30年度の「夏休みかながわ子どもワクワク体験」は「アニメのしくみを知ろう!回転のぞき絵(「ゾートロープ」)を作って16ミリフィルムを楽しむ」」と題して、講義・工作・上映会を行ないました。

最初に講座担当職員が、アニメーションの絵はなぜ動いて見えるのか、「回転のぞき絵(「ゾートロープ」:以下、「「ゾートロープ」」とのみ表記)」とアニメーションに、どのような関係があるのか、また、アニメーションを映すために必要なフィルムや、映写機の変遷等について説明しました。
絵が動いて見える仕組みを理解することは、大人でも難しいのですが、職員の説明に子どもたちは一生懸命耳を傾けていました。

ゾートロープをつくる子ども達説明が終わると、いよいよ工作のスタートです。アニメーションの原理となった「ゾートロープ」を作ります。作り方の説明を聞いた後、黒いカップに糊で絵を貼っていきます。8枚の絵は、高さを変えて貼るのがコツです。各テーブルに配置された職員や、同席された保護者の方のアドバイスを受けて、8枚の絵を貼る子どもたちの姿は真剣そのもの。作業が順調に進み、2つめ、3つめの「ゾートロープ」を完成させた子もいました。 出来上がった「ゾートロープ」を喜んで回転させたり、「これ、学校に持って行くんだ」と嬉しそうに話していた子どもたちの様子に、会場は和やかな雰囲気に包まれていました。

16ミリフィルムの上映会では、「子鹿のモーリス 小さなチャンピオン」と「くまのプーさん「きせつ」ってなあに」の2作品を上映しました。作品の合間には、フィルムを交換する作業として、映写機の間近でフィルムの巻き戻しと、「送り爪」と呼ばれる部分に、次のフィルムをセットする様子を見学してもらいました。レトロな雰囲気の16ミリ映写機とフィルムを、興味深く見学する子どもたちの生き生きとした表情を目にすると、講座担当者も大きな励みになりました。

休憩時間には、展示している児童書や、講座の関連図書を手に、読書に集中している子どもたちの姿も見受けられました。講座の終わりに、気に入った本を借りて帰った子どももいました。 講座に対するアンケートをお願いしましたところ、9割以上の子どもたちから「参加してよかった」との回答をもらいました。「感想」には「また来てつくりたい」、「アニメーションの仕組みがわかってとても楽しかった」等の好意的な声が多く寄せられました。

これからも県立図書館では大人だけでなく、子どもたちにも喜んでもらえるような講座を企画していきたいと思います。今後とも、県立図書館のご利用をよろしくお願いします。

(県立図書館:「夏休みかながわ子どもワクワク体験講座」担当)