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新着資料から

『キャンプ座間と相模総合補給廠 有隣新書 85』
栗田尚弥著 有隣堂 2020年[K39.5/6]

キャンプ座間と相模総合補給廠は、在日米軍の施設の中では、知名度が高いほうではありません。しかしキャンプ座間には、在日米陸軍の司令部が置かれており、平成19年(2007)には、米陸軍第1軍団の前方司令部も設置されています。一方、相模総合補給廠は、かつて「世界で最も大きな工廠」と呼ばれ、ベトナム戦争では戦車などを修理して再移送する任務を担っていました。そして平成30年(2018)には、在日米軍のミサイル基地を統括する第38防空砲兵旅団司令部が開設されました。平成26年(2014)には、相模総合補給廠の一部が返還されていますが、それとは裏腹に両施設が持つ役割は、米軍再編とともに大きくなっています。
本書は、米軍の中で重要な地位を占めるに至った両施設の歴史を旧日本陸軍の時代から振り返り、米政権や世界情勢の変化によって両施設の役割がどのように変わってきたかを、地域との関わりを交えながら解説しています。

『三浦半島の医療史 国公立病院の源流をたどる』
金川英雄著 青弓社 2020年[K49.3/12]

本書は、精神科医である著者が、「横須賀市医師会報」の連載を一冊にまとめたものです。タイトルから、三浦半島における医療の歴史を脈々とたどる構成と思われがちですが、そうではなく、各地の病院紹介をきっかけとして、著者の気の向くまま、地域の歴史散歩を楽しむ内容となっています。範囲も三浦半島に留まらず、横浜や武蔵小杉、果ては県外へと足を延ばしています。また、時代も近現代のみならず、江戸時代や戦国時代へと思いを馳せています。
無論、医療の話も書かれており、たとえば三浦半島では、救急車のたらい回しが起きないそうです。それは、横須賀が軍港だったため海軍用、造船所用、将校専用など目的別に大病院が作られた経緯によるもので、戦後、それらが一般の病院となり、さらに人口が減少したことで病院が余ってしまったそうです。本書には、こうした興味深いエピソードが多数紹介されています。

新着の神奈川資料

新着資料の一部をご紹介します。

タイトル 著者名 出版者 出版年 請求記号
鎌倉府発給文書の研究 戎光祥中世織豊期論叢 1 黒田基樹編著 戎光祥出版 2020 K24.4/308
北条氏直 中世関東武士の研究 第29巻 黒田基樹編著 戎光祥出版 2020 K28/506
鎌倉 '21 江の島 まっぷるマガジン 関東 13 昭文社 2020 K291.4/319/2021
るるぶ鎌倉 '21 るるぶ情報版 関東 13 JTBパブリッシング 2020 K291.4/400/2021
「地域に生きて」親亡き後の支援を考える 看取りまでできるか 明石邦彦・明石洋子著 ぶどう社 2020 K36.21/237
こどもホスピス 限りある小さな命が輝く場所 田川尚登著 新泉社 2019 K49.1/160
京急230形 中 復興と発展を支えた小型車 RM LIBRARY 240 佐藤良介著 ネコ・パブリッシング 2020 K68/633/2
東海道本線 JR路線大全 5 「旅と鉄道」編集部編 天夢人 2020 K68/635
江ノ電305 還暦を迎えた江ノ電300形の魅力満載写真集 野口雅章著 江ノ電沿線新聞社 2020 K68.4/64
東海道箱根関所と箱根宿 近世史研究叢書 52 丹治健蔵著 岩田書院 2019 K68.85/168
横濱異文化記憶帳 NC PHOTO BOOKS 町田昌弘著 日本カメラ社 2020 K74.1/103
ぶっちぎり最終章 横浜銀蝿40th著 講談社 2020 K76.1/134
打撃伝道師 神奈川から甲子園へ-県立相模原で説く『コツ』の教え 佐相眞澄著 カンゼン 2020 K78.54/22
湘南ベルマーレGAME BOOK 2019 SANNO BOOKS 隈元大吾著 産業能率大学出版部 2020 K78.62/32/2019