飯田九一文庫に収蔵されている"短冊"等の資料をデジタル画像でご紹介します。

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赤木 格堂(あかぎ かくどう)

赤木 格堂(あかぎ かくどう)(PDF形式:524KB)

  • 1879年(明治12年)7月27日から1948年(昭和23年)12月1日
  • 岡山県生まれ。
  • 子規庵で開かれる根岸短歌会に初期の明治32年から参加、江戸時代の岡山の歌人平賀元義の句を正岡子規(PDF形式:6.5MB)に紹介する。子規の没後は俳壇から離れ、衆議院議員などを務める。
  • 短冊 『鶯や 衣冠整へ 玉ふ時 格堂』

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飯田 海山(いいだ かいざん)

飯田 海山(いいだ かいざん)(PDF形式:846KB)

  • 1852年(嘉永5年)8月18日から1925年(大正14年)10月20日
  • 神奈川県高座郡深見村(大和市)生まれ。
  • 橘樹郡大綱村の飯田助大夫(10代目)の娘・カンと結婚し、明治11年飯田助大夫(11代目)を襲名する。大綱村長や神奈川県議会議員を務める。
  • 本名:飯田快三。飯田九一の父。
  • 短冊 『うぐひすや 親子ならむで 老を啼 海山人』

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飯田 華頂女(いいだ かちょうじょ)

飯田 華頂女(いいだ かちょうじょ)(PDF形式:1.1MB)

  • 1905年(明治38年)10月19日から1971年(昭和46年)5月29日
  • 東京都神田生まれ。
  • 大正14年に飯田九一と結婚する。昭和23年頃より生活記録的な俳句を詠む。
  • 本名:飯田嘉千代。飯田九一の妻。
  • 短冊 『地 雨寒く 土に染みゆく 草紅葉 華頂女』

飯田 助夫(いいだ すけお)

飯田 助夫(いいだ すけお)(PDF形式:1.4MB)

  • 1878年(明治11年)3月7日から1961年(昭和36年)12月18日
  • 神奈川県橘樹郡大綱村(横浜市)港北区)生まれ。
  • 飯田助大夫快三(飯田海山(PDF形式:846KB))の長男として生まれ、飯田助大夫(12代)を継ぐ。県会議員や衆議院議員を務め、鶴見川の治水事業など地域発展のために尽力する。
  • 飯田九一の兄。
  • 短冊 『実現・鶴見川改修 泥亀の 浮む瀬もあり 小春川 喜堂助夫』

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池田 永治(いけだ えいじ)

池田 永治(いけだ えいじ)(PDF形式:1.6MB)

  • 明治22年(1889年)11月1日から昭和25年(1950年)12月30日
  • 京都府生まれ。
  • 太平洋画会研究所で洋画を学ぶ。大正から昭和初期の漫画雑誌「東京パック」(第2第4次)に漫画を寄稿する。昭和6年読売新聞社に入社し、「読売サンデー漫画」で活躍する。太平洋戦争中は「漫画」に時局漫画を寄稿する。
  • 飯田九一の日本画の師匠。
  • 短冊 『蜻蛉図』(絹本)

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伊藤 葦天(いとう いてん)

伊藤 葦天(いとう いてん)(PDF形式:1.8MB)

  • 1883年(明治16年)11月17日から1974年(昭和49年)6月17日
  • 神奈川県橘樹郡登戸村(川崎市)生まれ。
  • 日本大学を卒業後、明治41年に丸山教第3代教主になり、伊藤六郎兵衛を名のる。葦天の号を使い、俳画や郷土史研究を行う。飯田九一や佐藤惣之助と親交あり。昭和47年に第1回川崎市文化賞を授賞する。
  • 短冊 『松の芯まで 噴水の 上からんと 葦天』

伊藤 松宇(いとう しょうう)

伊藤 松宇(いとう しょうう)(PDF形式:2.2MB)

  • 1859年(安政6年)10月18日から1943年(昭和18年)3月25日
  • 長野県小県郡上丸子村生まれ。
  • 小さい頃から俳句・連句を学ぶ。明治15年に上京し、渋沢栄一のもとで財界人となる。明治25年10月に松宇が正岡子規(PDF形式:6.5MB)に句評を求め、子規との交流が始まる。俳句史研究や連句の再興に努める。 大正12年の関東大震災後は一時長野県に移るが、後に文京区小石川の芭蕉庵に住む。彼の集めた古俳書は「松宇文庫」として保存されている。
  • 短冊 『桐一葉貫きとめし垣穂哉 松宇』

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井原 西鶴(いはら さいかく)

井原 西鶴(いはら さいかく)(PDF形式:2.6MB)

  • 1642年(寛永19年)から1693年(元禄6年)8月10日
  • 大坂(大阪府)生まれ。
  • 西山宗因(PDF形式:3.5KB)の談林派の俳諧を学び、一昼夜で多くの句を詠む矢数俳諧を行う。写実的な描写をする浮世草子で現実的、享楽的な小説「好色一代男」や「武道伝来記」、「日本永代蔵」を書く。
  • 短冊 『雲の峰や 山見ぬ国の 拾ひ物 西鶴』

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今村 興宗(いまむら こうそう)

今村 興宗(いまむら こうそう)(PDF形式:10.9MB)

  • 1873年(明治6年)3月20日から1918年(大正7年)
  • 神奈川県横浜市生まれ。
  • 日本画家今村紫紅の兄。菊池容斎の弟子中島亨斎(PDF形式:1.6MB)に師事し、容斎派の日本画を習う。亨斎の没後、上京して弟紫紅の師松本楓湖の安雅堂画塾に入門し、容斎派の画風をさらに学ぶ、殊に人物画に優れる。文展や内国勧業博覧会で入選する。
  • 扇面 『鴉図』

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岩田 田爐(いわた でんろ)

岩田 田爐(いわた でんろ)(PDF形式:6.9MB)

  • 1904年(明治37年)1月7日から1989年(平成元年)10月19日
  • 神奈川県横浜市港北区岸根生まれ。
  • 農業のかたわら、俳句を詠む。横浜市会議員や横浜北農協理事長を務める。『海市』の同人として創刊号から6号まで参加する。
  • 短冊 『祝建碑 おのがぢし 永遠に香ぐほれ 菊三鉢 田爐』

岩谷 山梔子(いわや くちなし)

岩谷 山梔子(いわや くちなし)(PDF形式:7.1MB)

  • 1883年(明治16年)1月30日から1944年(昭和19年)1月4日
  • 青森県東津軽郡生まれ。
  • 20歳頃から俳句を作りはじめ、河東碧梧桐(PDF形式:5.5MB)が選者をしている「ほととぎす」や「日本」に投句する。碧梧桐が「三千里」の旅で青森を訪れた際には同行する。
  • 短冊 『さと人の ほめた山あり 避暑の宿 梔』

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上田 秋成(うえだ あきなり)

上田 秋成(うえだ あきなり)(PDF形式:7.5MB)

  • 1734年(享保19年)6月25日から1809年(文化6年)6月27日
  • 大坂(大阪府)生まれ。
  • 紙油商嶋屋の養子となり、俳諧や国学を学ぶ。浮世草子や読本『雨月物語』を書く。火災で財産を失い、医者に転身する。本居宣長と国学上の論争をする。
  • 短冊 『槿花一日栄 ひと日てふ それもさかえを 朝霧の 干るまをまたぬ 野へのかほ花 無腸』

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臼田 亜浪(うすだ あろう)

臼田 亜浪(うすだ あろう)(PDF形式:7.8MB)

  • 1879年(明治12年)2月1日から1951年(昭和26年)11月11日
  • 長野県小諸生まれ。
  • 子供のころより俳句に親しみ、高浜虚子(PDF形式:17.2MB)の門に入り本格的に俳句を始める。「横浜貿易新聞」記者や「やまと新聞」編集長を経て、俳誌『石楠』を創刊、主宰し俳句に専念する。
  • 短冊 『霧よつつめつつめ ひとりは 淋しきぞ 亜浪』

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江口 孤月(えぐち こげつ)

江口 孤月(えぐち こげつ)(PDF形式:8.6MB)

  • 1789年(寛政元年)から1872年(明治5年)7月19日
  • 江戸(東京都)生まれ。
  • 太白堂5世山口桃隣の弟子で、6世を継ぐ。渡辺崋山、椿椿山らの挿画による歳旦帖「桃家春帖」を幕末まで毎年刊行する。
  • 短冊 『三日月や 雉帰たる 藪の音 孤月』
  • 図書 『桃家春帖』

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遠藤 雉啄(えんどう ちたく)

遠藤 雉啄(えんどう ちたく)(PDF形式:9.3MB)

  • 1761年(宝暦11年)/1763年(宝暦13年)から1844年(天保15年)6月24日
  • 安房天津(千葉県鴨川市)生まれ。
  • 美濃口春鴻(PDF形式:8.5MB)倉田葛三(PDF形式:8.8MB)に俳諧を学ぶ。文化14年、九世鴫立庵主になる。鴫立庵の入口にある石橋は雉啄が作ったもの。
  • 短冊 『鴫たつ沢の閑宿 初雪や 庵迄はまだ 箱根山 雉啄』

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大沢 寿道(おおさわ じゅどう)

大沢 寿道(おおさわ じゅどう)(PDF形式:9.6MB)

  • 1849年(嘉永2年)から1883年(明治16年)5月24日
  • 武蔵大里郡(埼玉県)明戸村生まれ。
  • 桜井梅室門人の伊丹渓斎に伊勢派(芭蕉最晩年の門人涼菟の系譜)の俳諧を学ぶ。明治5年に大磯の鴫立庵11代庵主になる。
  • 短冊 『権訓導拝命 日の恵み うけて香そ立 埜菊かな 寿道』

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大島 完来(おおしま かんらい)

大島 完来(おおしま かんらい)(PDF形式:10.2MB)

  • 1748年(寛延元年)から1817年(文化14年)4月18日
  • 伊勢(三重県)津藩士。
  • 服部嵐雪(PDF形式:4.2MB)門の雪中庵3世大島蓼太(PDF形式:10.6MB)に俳諧を学び、後に蓼太の養子となり雪中庵4世を継ぐ。
  • 短冊 『啼蛙 柴戸に鎖を おろすかな 完来』
  • 木彫 『芭蕉翁桃青居士坐像 完来彫刻』

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大島 蓼太(おおしま りょうた)

大島 蓼太(おおしま りょうた)(PDF形式:10.6MB)

  • 1718年(享保3年)から1787年(天明7年)9月7日
  • 信濃(長野県)伊那郡大島生まれ。
  • 服部嵐雪(PDF形式:4.2MB)門の雪中庵2世桜井吏登に俳諧を学ぶ。雪中庵3世を継ぎ、其角系江戸座と勢力を競う。芭蕉への回帰を試み、平明な炭俵調の句を詠む。
  • 短冊 『よの中は 三日見ぬ間に 桜かな 蓼太』

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大須賀 乙字(おおすが おつじ)

大須賀 乙字(おおすが おつじ)(PDF形式:10.9MB)

  • 1881年(明治14年)7月29日から1920年(大正9年)1月20日
  • 福島県宇多郡中村町生まれ。
  • 河東碧梧桐(PDF形式:5.5MB)に俳諧を学ぶ。明治41年俳誌「アカネ」を刊行し、新傾向俳句を提唱する。のち碧梧桐と対立し、臼田亜浪(PDF形式:7.8MB)らと俳誌「石楠」を刊行する。
  • 短冊 『氷室山 雲鎖す樹々の 雫かな 乙字』

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大谷 句仏(おおたに くぶつ)

大谷 句仏(おおたに くぶつ)(PDF形式:11.2MB)

  • 1875年(明治8年)2月27日から1943年(昭和18年)2月6日
  • 京都府生まれ。
  • 浄土真宗東本願寺派23世法主。幼少の頃から俳句詠み、河東碧梧桐(PDF形式:5.5MB)に学び、碧梧桐の「三千里大旅行」のスポンサーになる。後、大須賀乙字(PDF形式:10.9MB)と交わり新傾向俳句から離れる。
  • 短冊 『煩悩の 我は蚊を打つ 男かな 句仏』

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大淀 三千風(おおよど みちかぜ)

大淀 三千風(おおよど みちかぜ)(PDF形式:11.6MB)

  • 1639年(寛永16年)から1707年(宝永4年)1月8日
  • 伊勢国飯野郡(三重県松阪市)射和村生まれ。
  • 若くして隠居し、松島・仙台で『仙台大矢数』や『松島眺望集』を刊行する。元禄8年、大磯に来て西行堂を建立し鴫立庵を再興する。元禄15年、九州へ行脚に出でて、そのまま鴫立庵に帰ることなく没する。
  • 短冊 『愚老石碑に 鴫立し 沢辺の庵を ふきかえて こころなき身の 思い出にせん 三千風』

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大野 林火(おおの りんか)

大野 林火(おおの りんか)(PDF形式:11.8MB)

  • 1904年(明治37年)3月25日から1982年(昭和57年)8月21日
  • 神奈川県横浜市生まれ。
  • 同窓の荻野清の勧めで臼田亜浪(PDF形式:7.8MB)に俳諧を学ぶ。戦後、教員を辞め俳句に専念し俳人・評論家として活動する。第22回神奈川文化賞受賞。
  • 短冊 『ねむりても 旅の花火の 胸にひらく 林火』

岡本 綺堂(おかもと きどう)

岡本 綺堂(おかもと きどう)(PDF形式:12.2MB)

  • 1872年(明治5年)10月15日から1939年(昭和14年)3月1日
  • 東京高輪生まれ。
  • 東京日日新聞に入社し、記者のかたわら戯曲などを書き、戯曲「修禅寺物語」で成功する。その後、作家生活に入り多くの小説・戯曲を書く。
  • 短冊 『住所書』

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岡本 癖三酔(おかもと へきさんすい)

岡本 癖三酔(おかもと へきさんすい)(PDF形式:12.5MB)

  • 1878年(明治11年)9月16日から1942年(昭和17年)1月10日
  • 群馬県前橋市生まれ。
  • 「ホトトギス」に投句し、正岡子規(PDF形式:6.5MB)に俳諧を学ぶ。一時俳句から遠ざかったが、自由律に転じて俳諧に戻り、中野三允(PDF形式:2.2MB)らと「新緑」を創刊する。俳句と俳画の融合した新芸術を目指す。
  • 短冊 『何も彼も 葉の落ちてしまった 心 癖』

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尾崎 紅葉(おざき こうよう)

尾崎 紅葉(おざき こうよう)(PDF形式:751KB)

  • 1868年(慶応3年)12月16日から1902年(明治36年)10月30日
  • 江戸(東京都)芝中門前町生まれ。
  • 山田美妙らと硯友社を結成し、『我楽多文庫』を刊行し、雅俗折衷文体の小説を発表する。後に、読売新聞社に入り、写実主義や言文一致体の小説や近代ヨーロッパ文学の翻案小説を書く。
  • 短冊 『罌麦や 秣刈りにし 跡の塵 紅葉』

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尾山 篤二郎(おやま とくじろう)

尾山 篤二郎(おやま とくじろう)(PDF形式:13.3MB)

  • 1889年(明治22年)12月15日から1963年(昭和38年)6月23日
  • 石川県金沢市生まれ。
  • 病気のため金沢商業を中退し、短歌の研究をする。短歌や古典文学の研究などの業績により日本芸術院賞を受ける。
  • 短冊 『畑なかの みちにたけのひき ひしつらね つき夜の空に なかき葉をゆる 篤二郎』

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