1.基本方針(平成27年度から平成29年度)

  1. 科学技術の最新動向を踏まえて資料・情報を収集・保存・提供し、「調査研究活動支援」機能を高め、県民に役立つ図書館サービスを展開して有用な「知の拠点」を築く。
  2. 館内展示や各種講演会、講座、科学実験教室、ビジネス支援相談などを企画・開催・発信し、県民の知的好奇心に応える多彩で魅力的な「知の機会」を提供する。
  3. 特許情報の利用促進を図り、「ものづくり」の基盤となる規格類の収集・活用にも努め、県域産業の活性化に貢献する。
  4. ICTを活用し、「図書館の現在(いま)」を広く発信し、県民の情報リテラシー向上に寄与する。
  5. 県内試験研究機関や市町村図書館・大学図書館・高校図書館と密接な連携を図り、県域全体の図書館サービスを充実させる。
  6. 図書館活動について常に「P<計画>→D<実施>→C<点検(評価)>→A<見直し>」のサイクルで業務の見直しを図り、図書館経営の持続的な改善を行う。県民からの意見・要望を真摯に受け止め、「開かれた図書館」としての運営を行う。
  7. 魅力ある県立図書館像の調査研究を進め、「神奈川らしい新たな県立の図書館」の創造に努める。

2.重点的な取り組み

  1. 円滑な図書館運営の確保
    上半期の通常運営にあたっては、従来どおりのサービスが円滑に提供できるように努める。なお、野庭収蔵庫の出納については、通常運営の中にあっても、例外的にサービスの回数を減らすこととしているが、利用者に理解してもらえるよう、十分な周知と説明を行う。また、10月からの部分開館、12月からの休館についても、利用者にできるだけ不便をかけないよう、十分な周知を図る。
  2. 綿密な移転準備と着実な移転作業の実施
    KSPでの工事およびKSPと外部書庫への移転が円滑に実施できるよう、年度当初に、副館長をプロジェクトマネージャーとする職員体制を構築し、上半期からスケジュール管理をしっかりして、綿密な移転準備を行う。また、移転準備の成果を適宜検証・修正し、しっかりしたスケジュール管理の下、関係機関とも情報共有を十分に図りながら、着実な移転作業を行う。
  3. 移転後の専門図書館に相応しい資料・機能等の検討
    「ものづくり技術を支える機能に特化した専門図書館として、全国的にも例のない特色ある図書館」に相応しい資料や機能の充実を検討する。とくに、電子ジャーナルや新たなデータベースの導入に向けて、県の試験研究機関等と連携しながら、研究者やビジネスマンが必要とするコンテンツの選定や利用方法を検討する。また、新装開館を広く情報発信するための広報活動を川崎市とも連携して計画・実施するとともに、オープニングセレモニーや60 周年記念イベントの検討を行う。

3.事業体系図

事業体系および事業計画(PDF形式:13KB)