横浜市内在住の実業家、佐藤氏旧蔵のレコードやCDの音楽資料で、平成13年(2001)年にコレクションとして創設されました。

佐藤氏は事業の傍ら、仏教や歴史・民俗・芸術・文学などに深い造詣があり、研究のため収集した貴重な仏教資料を韓国工科大学に寄贈したり、アルト声楽家の柳兼子(柳宗悦氏の妻)のドキュメンタリー映画『兼子―Kaneko』の企画・制作に心血を注ぐなど、その活動は多方面にわたり大きな評価を得ています。

コレクションは佐藤氏が長年にわたり収集してきたもので、LPレコード約2,350点、CD約1,400点のほか関連資料約40点があります。内容はクラシック音楽ですが、おもにワーグナー作品に重点がおかれているのが特徴です。歌劇・楽劇を中心に、序曲・劇中音楽から、フランツ・リストなどによってピアノやオルガン独奏用に編曲された作品、吹奏楽による演奏、オルゴール演奏まで幅広く揃っています。

なお、広く県民の皆様に活用してもらいたいとのご意向により、LPレコードやCDは館外貸出を行っています。

佐藤コレクションの写真