すごい社史
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110 『昭和を生きる 岡本フレイターズ50年のあゆみ』(1976年)
特筆すべきは「DOCUMENT OKAMOTO」というコーナー。1975年11月11日という日を取り上げ、部署ごとに、誰が何をしていたか、10ページ以上に渡って、こと細かに記録した「文字で表すタイムカプセル」という位置づけです。 たとえば「経理部」の11時台なら「Tは、銀行借入申込資料の作成を相変らず続けている。Kは11月分給与のマスター表を作成、(以下、略)」とあり、12時台は「お茶の支度をしたKは昼食をとる。IとTは地下のエアーポートへ。 Kはいつものソバ屋にかけこむ。(以下、略)」などと続き、さらに22時台には「Tは痛い頭をおさえながら早々に寝床の中へ。Yはテレビを見ながら酒を飲んでいる。(以下、略)」という感じです。 (注:実際にはお名前(苗字)が書かれていますが、イニシャルにして引用しました)。
〈資料番号:70065925〉[請求記号:S683.9 O]
(2019年7月15日掲載)
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109 『TOPPAN 1985 凸版印刷株式会社史』(1985年)
巻頭に「装丁について」が説明されています。表紙の「TOPPAN 1985」の題字は「エンボスホログラム」、表紙の絵は「グーテンベルクの印刷工場」で「彫刻凹版印刷」、 背は「図案化したICリードフレーム」、写真には写っていませんが、裏表紙は駿河版銅活字(重要文化財/凸版印刷所蔵)による「印刷存處 文化在焉」の文字です。それぞれに説明が付され、本文で解説しているページにも参照が付されています。
〈資料番号:70071204〉[請求記号:S749 T]
(2019年7月10日掲載)
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108 『教科書の変遷 東京書籍五十年の歩み』(1959年)
東京書籍が自社の歴史だけでなく、近代の教科書全般についてまとめた一冊です。海後宗臣、仲新、大久保利謙、小西四郎と、 教育学・歴史学の第一人者が編集の協力をし、日本教科書史の標準テキストとしても高く評価されているそうです。
〈資料番号:70012075〉[請求記号:S023.1 T]
※写真には当館で修理をした箇所も写っています。
(2019年7月4日掲載)
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107 『王子製紙苫小牧工場創業100年のあゆみ』(2010年)
表紙の「スエズ以東にかかる大工場なく、日本製紙界に一大改革を起こす」のフレーズが印象的です。各章の見出しや、写真を大きく使ったレイアウトにもこだわりが感じられる一冊です。 本文のやわらかみのある紙は、本誌の奥付のページによると「アドニスラフ」という同工場製造の用紙だそうです。(製紙会社の社史には用紙名を表記しているものが多くあります)。
〈資料番号:81465627〉[請求記号:S585 O]
(2019年6月21日掲載)
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106 『兵庫ボルト株式会社100年史』(2018年)
鉄道用のボルトを製造している企業です。本社は山口県下松市。横長の版型で、社員の働く姿、工場、ボルトなどの写真を効果的に用いているデザインが印象的な一冊です。 全48ページの中に、「兵庫ボルト技術と製品」「兵庫ボルトの匠」「兵庫ボルトの経営危機」「兵庫ボルト語録」など、多くの特集記事も設けています。 第60回 全国カタログ展カタログ部門 文部科学大臣賞(金賞)受賞。
〈資料番号:81708513〉[請求記号:S536 H]
(2019年6月18日掲載)
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105 『Xからの手紙 六郷菩提発』(1983年)
日興電機工業株式会社が創業五十周年記念として刊行しました。前半はさまざまなエッセイなど、後半は会社の歴史をまとめています。 書名のX(エックス)の由来について巻頭の社長の言葉から一部を引用すると「語り手は、ある個人ではなく、日興電機工業という企業を構成している人間集団の知と技術と心を代表する複合体です。 私たち委員会は、それをXと名づけました。」とあります。副題の「六郷菩提発」は、本社があった東京都大田区東六郷と、当時、主工場があった神奈川県秦野市菩提の地名を組み合わせたものだそうです。
〈資料番号:70034871〉[請求記号:S542 N]
(2019年6月15日掲載)
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104 『次の十年もさらなる+(プラス)を。』(2018年)
NEXCO東日本グループの一員として高速道路の維持修繕を担うネクスコ・メンテナンス関東の創業10周年記念誌です。 十年の「十」(じゅう)を「+」(プラス)として、十年間の事業や職場におけるさまざまなプラスを、多くの社員の声を交えながらまとめています。巻末の編集後記には、担当した箇所ごとに、編集委員のコメントが掲載されています。
〈資料番号:81713109〉[請求記号:S514.9 N]
(2019年6月15日掲載)
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103 『トランスコスモス50年のあゆみ』(2016年)
各章に縦長の紙が挟み込まれています。たとえば、創業期(1964-1984)の章だと、表側はその時代を表すもの(写真のように、コンピューターのパンチカード)、 その裏側と紙が重なる部分の見開きで年表になっています。他の章では、新聞の株価欄、パソコンのキーボード、本社ビル、など、縦長の紙に収まりやすい写真が使われていました。
〈資料番号:81678336〉[請求記号:S335.9 T]
(2019年月6日11掲載)
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102 『日本精工100年史 1916-2016』(2018年)
世界的なベアリング(軸受)のメーカーです。「経営通史編 技術史編」「資料編 年表」「日本精工100年の歩み 映像版」の三分冊で構成されています。技術史編は、各項目のはじめに技術の全体像を示し、年代順に個々の技術(製品)を解説しています。社会や産業とのつながりに焦点をあてたそうです。
巻末「編纂を終えて」には編纂の過程などが5ページにわたって詳述され「これから社史を編纂される方へ」の項も掲載。当館をたびたび利用してくださったそうです。
「経営通史編 技術史編」〈資料番号:81718983〉[請求記号:S531.5 N 1]
「資料編 年表」〈資料番号:81718991〉[請求記号:S531.5 N 2]
「映像版」〈資料番号:81719007〉[請求記号:S531.5 N 3]
(2019年6月4日掲載)
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101 『セントラルコンサルタント株式会社 創立50周年記念誌』(2017年)
建設コンサルタント業を営んでいる企業です。 特徴があるのは「部門史編」で、支社・支店を中心に、それぞれの歴史や実績、社員による「こぼれ話」、社員の一日を取りあげた「日々の勘所」、近くの飲食店などの「思い出の場所 紹介します!!」など、地域性の強いコーナーが充実しています。
〈資料番号:81707663〉[請求記号:S510.6 S]
(2019年3月28日掲載)
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